接触者確認(追跡)用アプリのCOCOAは今までにない画期的なもの

6月25日のwebサロンでも話題に上ったCOCOAについて、もう少し深掘りして書いておこうと思う。COCOAがどのように画期的なアプリなのか、導入することでどのようなメリットがあるのかなど。

COCOAの特徴

このアプリが発表された時、私は「IT化が遅れている日本にしては珍しく開発が早いなあ」「個人情報保護の観点からも反発が生じないよう仕組みの面でもよく考えられたアプリだなあ」と、我が政府のやることにしては珍しい動きに感心していたものだ。それが下の記事を読んだことで「なるほどそういうことだったのか」と謎が解けてとても納得することができた。

来るか、第二波 届くか? 厚労省×民間「1億人アプリ」

参考までにこの記事を紹介するにあたってポイントだけを箇条書きしてみたのが下記の通り。

【上記記事のポイント】

・有志エンジニアによるオープンソースプロジェクト「COPID-19 Radar Japan」により作成されたアプリであること。

・厚生労働省からの発注による開発ではなく、このプロジェクトから提案の形で実現したものであり、旧来の常識からの劇的シフトといえること。(新しい官民連携)

・民間レベルでアプリの運営体制(問い合わせ・電話サポートなど)を構築し維持するには企業からの資金支援(CSRなど)が必要だったが、その実現が難しく立ち往生していた。

・AppleとGoogleの連携体制で共通規格を定めたことで互換性に関する技術的課題も解決。そしてこの規格をiOSとAndroidに実装できるのは1国につき保健当局が管理する1アプリのみに限るとされたことで、むしろ国が主体的に取り組む体制が明確化されたこと。

何が画期的なのか?

上記に書いただけでも画期的だと思うが、一番の目玉はこのアプリは他者のために個人ができることをするという点が素晴らしいと思う。企業が個人の行動履歴をビッグデータとして活用するのではなく、また政府が国民を管理するのでもなく、個人が個人を思いやる行動をITで実現するという点にぜひ注目してほしい。

なお、このインタビューに応じてくれたメンバーの言葉からこのアプリ開発者たちのスタンスがよくわかるので、こちらは原文のまま紹介しておこうと思う。

– – – – 以下、上記リンク記事の文末より引用 – – – –

「行動変容」は、他人のために起こすもの

廣瀬は、今回厚労省が発表した「行動変容」は実は「他人のため」だと言う。「ワクチンができるまでの間の感染管理を考えるとき、『大事な誰かのためにアプリを入れられるかどうか』こそが重要です。それができなければ誰も守れない。でも僕は、気遣いの国、日本であれば、6割は達成できると信じています」。

安田も言う。「無症状であっても『自分は陽性かもしれない』と気づけるメリットはもちろんありますが、このアプリでは、積極的疫学調査の観点で期待されていることのすべてはカバーできない。でも二次拡散防止をし、他の人に迷惑をかけないことには確実につながります。1人の『意思』が別の誰かを助けるという点で、これはわれわれ開発者や国のアプリではありません。究極の『シチズン・アプリ』なんです」。今回の接触者確認アプリが「1億数千万人のアプリ」として国民に主体的に受け入れられるかどうか。同時代のシチズンの1人として自らのオーナーシップを静かに問いながら、筆者も注視していきたい。

– – – – 以上、引用終わり – – – –

筆者に同感!

アプリ導入者自身のメリット

最後にアプリを導入した本人にとってのメリットもひことこと付け加えておきたい。もちろん、スマホを持っている人たちの多くがこのアプリを入れてくれればの話ではあるけれど。

 

 

もし自分が感染者と濃厚接触していた場合、このアプリからの通知で例え無症状であっても感染の可能性があることを早めに知ることができます。そしてこの通知を元に検査も受けやすくなるので隔離前の準備も早めにできるというわけです。この意味するところは私のような高齢者には特に大きいと思っています。

★このアプリの濃厚接触者の定義では、過去2週間のうちに感染者との距離が1m以内で累積15分以上接触があった場合となっています。

コメント

  1. はつみ より:

    ダウンロード済ですが、そんな背景があったとは知りませんでした。
    職場ではもちろんのこと、大事な人にラインで送ってます。

    • momo より:

      はつみちゃんもすでに導入済みでしたか。みんながこのアプリの意義を知ってどんどん使ってくれると良いですね。