格安simへの移行が遅々として進まない理由とは?

お得なことがはっきりしているのに格安simへの移行が思ったほど進まない理由について、夫から「こんな記事が載ってるよ」とダイヤモンド・オンラインに掲載されている記事を教えられた。

なぜ「格安スマホ」が得だと分かっていても変更できないのか
家計の見直しで、「格安スマホ」への変更がしばしば話題となる。料金面ではかなり安くなるのだが、なかなか容易には変更できないようだ。その理由は行動経済学でいう「現状維持バイアス」のためだ。

私が格安simを使い始めた5年前の予感

私がビックカメラでIIJのデータ専用のsimを買ったのが5年前のことで、ちょうど同社の音声通話機能付きsimカード(みおふぉん)が発売された直後だったと思う。(格安simのはしり)

それまで外出先で使うために契約していたemobileを解約金を払ってまでIIJに乗り換えたのも、月額1000円以下でどこでもインターネット接続できることが大きな魅力だったからだ。IIJの高い技術力と企業向けに多様なサービスを提供してきた実績というのも信頼感を持てた理由だった。

当初こそノートパソコンやiPadをsimフリーのwi-fi機器(モバイルルータ)を通してインターネットに接続していたが、その後simフリーのiPad(セルラータイプ)が登場すると私の通信環境は激変。モバイルルータが不要となった上、外出先にノートPCを持ち出すこともほぼなくなった。まさに「これからは格安simとsimフリー端末のインターネット接続が世界のスタンダードになるのだろう」と予感させるものとなった。

移行が進まないのは現状維持バイアスのため

ところが…「総務省が2018年12月21日に発表した「電気通信サービスの契約数およびシェアに関する四半期データ」を見ても、格安スマホであるMVNOを利用している人の割合は11.3%にすぎない」(太字部分は上の記事から抜粋)とのこと。

『なぜみんな高い料金をおとなしく払い続けているのだろう?』と長い間不思議に思っていた私にとって、この記事には「ウン、ウン」とうなづくばかりの内容が記されていた(株の話も…笑)。

文中では「損失回避の心理」がもたらす「現状維持バイアス」のためと指摘されている。確かに私が乗り換え手続きをサポートした人たちからも同じことを耳にすることが多かったのでこれにも異論はない。

格安simに乗り換えるための高い壁

上の記事でも例示されているように、乗り換えを躊躇する人たちの心理は「節約を指南する雑誌や記事を読んでいると、確かに変更することによって毎月のコストは安くなるようだ。ところがキャリアメールが使えなくなったり、面倒な手続きをしなければならなかったり、通信速度も遅くなったりするというデメリットもあると聞く。だとすれば、変えたことによる不便さは今よりも大きくなるかもしれない。それなら今のままでもいいか」(太字部分は上の記事より抜粋)というものらしい。

ここで諦めたくない乗り換え派も、いざ行動しようとして最初にぶつかるのが、自分の場合はどんな会社のどんなプランに乗り換えれば良いのか、一体どのような手順を踏めば良いのか、といった全体像が見えないことだ。私が使い始めた頃と比べると、近年は事業者が乱立しているから尚更選択が難しいのだろう。

私の元に相談に来る人たちは、そもそもキャリアとの契約がどうなっているのか把握してなかったり、各種手続きするためのユーザーIDやパスワードの管理ができていないケースもあり、乗り換え手続き以前の問題で立ち往生することも多い。その上これまでキャリアメールに頼ってきた人だと、新規にアドレスを取得して関係者に周知することが大きな壁になったりする。

とはいえ、ひとつひとつきちんと段階を踏んでやれば手続きそのものは難しいものではない。もっとも必要なことはどうしても料金を下げたいという強い気持ちだけだ。

「もっと早く乗り換えれば良かった!」

慣れない言葉や手続きに目をパチクリさせながら、ようやく乗り換えを完了した人たちは「もっと早く乗り換えれば良かった!」と口を揃えて言う。料金の面、速度の面共に後悔している人は今のところ皆無。長年使っている私でも全く不満を持ったことがないのだから当然と言えば当然の話だ。

もしこの先海外旅行に出かけることがあれば、この体験を元に渡航先の安いsimに入れ替えれば通信コストを激減できるため、お得感は更に増すことになる。今まで高い海外ローミングを使ったり、空港でモバイルルータをレンタルしていた人なら「もっと早く知っていれば良かったー!」と叫ぶこと必至(笑)。

要は、自分にとってより経済的で快適な生活を送りたいなら、多少のリスクや困難を乗り越える意志と行動力が必要というわけだ。できるだけ早い(若い)うちにこういう態度を身につけ経験を積むことで、私が提唱しているすまはぴライフ(賢く暮らしてハッピーに生きよう!)を実現できることは間違いないのだから。

おまけ情報

「simなんか見たことない」という人がsimの話を聞いてもピンとこないのは当然かもしれません。せっかくの機会なので、simを入れ替える手順も簡単に紹介しておきますね。

1.sim交換は電源を長押しするなどして完全に切ってから、simトレイの横にある穴にピンを差し込む。

2.出てきたsimトレイの先をつまんで引き出す。(注)私のは2simタイプだが大抵は1simタイプ。

3.古いsimと新しいsimを交換した後、トレイを元に戻し、電源ON。

*電源ONの後は、新しいsimの説明に従いAPN設定等を行えば使えるが、simによっては自動的に接続される場合もある。

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