時は1965年、私はラジオから流れてきた音楽に釘付けになった。高校一年になったばかりのことだった

I can’t get no satisfaction, I can’t get no satisfaction
‘Cause I try and I try and I try and I try
I can’t get no, I can’t get no

「俺は満足できない、満足なんかできないんだ!」…

こんなフレーズで始まる曲、ローリングストーンズのサティスファクションだった。

サティスファクションでカルチャーショック!

それまでは当時メジャーだったビートルズには眼もくれず、ベンチャーズ一色の中学時代を過ごしていた私。ブラスバンドでトランペットを吹いていたことも無関係ではなさそうだ。『洋楽といったらやっぱりインストルメンタル(器楽曲)でしょ』と決めつけていたかもしれない。

ところが、高校生になり、このサティスファクションを聴いた途端にそれまでの音楽観が吹っ飛んだ。全身の血が騒ぐ感じ。綺麗事ではない心の叫びを歌うスタイルは、私にとって初めてのカルチャーショックだった。

それ以来私はFEN(Far East Network-極東放送網)でロックを聴くために、暇さえあればラジオにかじりついているようになった。私の聴く音楽はブリティッシュ・ロックに始まり、リズム&ブルース、サイケデリック・ムーブメントを背景としたアメリカンロック、そして次第にハードロック、プログレッシブロックへと広がっていった。

振り返ってみれば、多感な青春時代がロックの黄金時代と重なったのはラッキーだったが、その一方でラジオの電波が届きにくい地方に住む私にとっては少々辛い音楽環境でもあった。TVで見られるのは日本のGSと、ビートルズなど来日したわずかな海外グループのみ。当然ながらロック世界を共有できる仲間は皆無だった。

当時聴いていた曲はまた追々紹介することにして、まずはローリングストーンズのサティスファクションとPaint it Black(黒く塗れ)の2曲から。

1965年当時のサティスファクション(歌詞付き)

2013年のライブで演奏されたサティスファクション

こちらの動画は2013年に行われたライブのもの。ボーカルのミックとギターのキースは共に1943年生まれ、ドラムのチャーリーは1941年生まれというから、ミックとキースが69歳、チャーリーは71歳の時。恐るべし、GGパワー!!!

 

ライブ版のPaint it Black(黒く塗れ)

当時のビッグヒットをもう一曲。まだ初々しい頃のミック・ジャガー。

別バージョンのPaint it Black(黒く塗れ)

歌詞がわかるのはこちらの動画で、音質はこちらの方が良い。ブライアンの弾くシタールも聞ける。

70歳を過ぎてもまだまだ現役のPowerful Stones !

2012年には50周年記念コンサート、2014年には日本公演、2017年にもヨーロッパ公演と、まだまだ現役続行中。その上、昨年発表されたスタジオライブの『ブルー&ロンサム』は2018年の第60回グラミー賞 ベスト・トラディショナル・ブルース・アルバムを受賞したというのだから、もうスゴイ!としか言いようがない。下記の記事も興味深い。

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